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2004/08/30

台風のおもひで

 夕方から夜にかけて、広島は暴風域に突入しました。
 という訳で、さしものスロバカ夫婦も、今日はおうちでまったりです。

 今日は、私の台風の思い出話なぞ。

 広島県人に、「19号の時さあ~」と言うと、かなりの高確率で「ああ、あの時の」と納得してもらえます。毎年19号は発生しているというのに、13、4年くらい前の(厳密には覚えてない。ごめん)台風19号の印象は本当に強いです。

 その頃私は、初めて買った新車のぱるぴー1号(今の車が2号)で会社に通っていました。
 で、ぱるぴーに乗って家に帰る道のりは、ほんとにすごかった。渋滞もさることながら、ばんばん物が飛んで来る。
 トタン板って、いつもはどこに存在しているのか分からないくせに、台風になるとやってきますよねえ。で、そのトタン板が新車のぱるぴーの正面に……!
 もうね、気を失うかと思いました。その頃はまだ無傷のぴっかぴかでしたから。
 が、しばらくすると慣れてきて、というか諦めて車を走らせました。ほんでもって家を素通りして、当時つきあっていた彼氏の家へ。彼は一人暮らしの学生でした。

 家へ向かうと、どうやら別の友達のところでたむろしている模様。で、そちらに向かって車を降りたところで、その友達の内の一人、Aくんが飛び出してきました。

 「ガソリン、あるっ?」

 ありました。ほぼ満タンでした。

 「お願い、車貸して!」

 貸せません。家族でないと出ない保険にしてましたし。
 その友達いわく、彼女が台風で動けなくなり困っているとのこと。ところが自分の車はガソリンが入っていない。友人達の車も同様。停電でガソリンスタンドは機能していませんでした。
 そうか、困っているなら仕方ない。彼氏と三人で再び会社があった方面へ向かうことになりました。来た場所に戻るようなものでした。
 「ごめんねー、ほんとごめん」「いいよー」「ごめん」という会話を繰り広げていたんですけどね。
 で、彼女がいるという場所にいったらば。その彼女が泥酔状態。

 台風なんだから、飲まずにカエレー! 飲むんなら、どこかに泊まれー!

 と心の中で叫びまして、とりあえず彼女を乗せます。
 その彼女、なんせ泥酔してますから、もうふらふら。ろれつが回っていない状態。「ありがとう」も「ごめんなさい」も、一言もありません。一言でもあれば、「いいよー」って言えたんですけども。

 で、帰ろうとしたんですけど、土砂崩れがあちこちで起きてましたし、信号も完全に停止しています。
 結局、海沿いの道しか通れませんでした。

 海沿いです。つーか、もう海沿いではなく、海でした。しかも、新車で。
 塩ですよ、塩。錆びるっつーの。

 ざっばーん。海水に突っ込む車。その時、酔っ払っていた彼女が言いました。

 「わー、船みたーい。おもしろーい!」

 ブチ切れしました。

 「はあーーー?! あのねえ!」

 慌てて、私を宥めにかかる男二人。

 「ごめん、ほんとごめん」「晴れたら洗車するから、裏からも」「まあ落ち着けって」

 これが落ち着いていられるかー!
 とはいえ、私もオトナです(え?)。そのまま暗黒オーラを発しつつ、無言で車を走らせました。その間、Aくんだけがひたすら謝っていましたが、彼女ははしゃいでいるばかりでした。

 で、晴れ間が覗いた翌日。約束通り、洗車してもらおうじゃありませんか!
 ……と、思ったら。
 なんと、別人が洗車しにやってきました。

 「……Aくんは?」
 「いや、あいつ、用事があるみたいで。まあ俺が代わりにやるから」
 と、その人が彼氏と一緒に二人で洗車してくれました。もちろん、裏からも。
 推測するに、その彼女との約束かなんかがあったんでしょう。Aくんのところに泊まっただろうから、送っていったのかもしれません。

 あんまり、女を甘やかしちゃダメだよ、Aくん。
 今ではもう、彼らと交流はありませんが、元気にしてるのかなあ。

 台風の度に、思い出してしまう出来事でした。昔のことだから、ちょっと記憶は曖昧だけど、大体こんな感じ。
 結構、根に持つタイプだな、私。ま、いっか。

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