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2004/12/02

沖原朋美「桜の下の人魚姫」

 何度読んでも泣ける。

桜の下の人魚姫(コバルト文庫)
024883310000.jpg沖原 朋美・幸田 真希 画

出版社 集英社
発売日 2004.11.02
価格  ¥ 480(¥ 457)
ISBN  4086005026

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 表題作は、2003年度コバルトノベル大賞読者大賞受賞作です。
 雑誌の方で既に読んでいたのですが、もーう、何度でも泣けます。号泣です。

 受賞したときの選評に、「治療方法に疑問が残る」というようなことが書いてありましたので、看護師の友人に訊いてみました。
 その友人は婦長クラスの人でして医学的知識は疑いようがないのですが、聞いているこっちが医学的知識が皆無ですので、取り違えていたらゴメン(なんといい加減な)。
 ネタバレを多少含みますので、反転願います。

 高岡彗の病名は「脳腫瘍」で、その治療方法は新薬による投薬治療となっていますが、友人の言うところによると、「現代医学では不可能」とのことです。
 というのは、人間の身体とはよくできたものなのかどうなのか、薬物は決して脳には到達しないんだそうです。到達する直前にシャットアウトされてしまうとのこと。
 というわけで、脳腫瘍の治療として最も考えられるのは放射線治療だそうです。もちろん放射線を脳に浴びせるのはとても危険なことです。今では、ピンポイントで腫瘍に放射線を当てることもできるので、それが一番有効な治療法なのではないかと。しかし、いくら針の穴を通すほどの細さの放射線であっても、脳を通過することには変わりないので、副作用は充分に考えられるとのことです。
 「新薬による」と物語内には書いてありますので、脳に到達する新薬が開発されたらいいな、という希望を込めた治療方法なのかもしれませんね。

 書き下ろしで「月のしらべ 銀のみち」という作品も収録されています。
 「桜の下の人魚姫」の続編……というか、オムニバス……というか、うーん。とにかく世界は繋がっています。

 「桜の下の人魚姫」のときも思いましたが、音楽を扱った小説は、音がないのがもどかしいですね。
 特に私のような無教養な人間は、仮に聴いたことがあっても題名と曲が一致しないんだよう! 「トルコ行進曲」が出てきたときには、「ああ、やっと知っている曲が!」とか思いましたよ。いや、これも違っていたりして。
 ピアノはまだ少女の頃に(そんな時代もあったのだよ)していたのですが、ハノン(指の運動になるよーな練習曲ばかり入った教本……かな)ばかり死ぬほどやらされて。私、両手の指が全部、第一関節だけで曲がるんですよね。だからちょっと力を入れるとそうなっちゃって。特に小指。だからなのか、もーう、ハノンハノンで辛かった。おまけに発表会なんてないところで習っていたから練習曲ばっかりで、つまんなくてね。中学三年生のとき、ろくに勉強もしやしないくせに、「受験なので!」とか言って辞めちゃいました。
 ああっ、すいません、思わず愚痴を。
 そんな絵に描いたような根性ナシに、クラシック音楽のタイトルなんて聞いちゃいけないよ(開き直り)。

 しかし、ベートーヴェン・ヴァイオリン奏鳴曲の一番と、同じくピアノ奏鳴曲「月光」第三楽章はどーも押さえておいた方がよさそうです。
 CDも一緒につけて販売してくれたらいいのになあ、とか思いました。
 実家にクラシックのCDが大量にあったハズだ。ちょっと探しに帰ろうかなあ。

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