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2005/02/05

東野圭吾「さまよう刃」

 最近、書評を書いてなかったわ。
 まあ、書評っていうほど、ありがたいもんでもないけども。

さまよう刃
東野圭吾著

出版社 朝日新聞社
発売日 2004.12
価格  ¥ 1,785(¥ 1,700)
ISBN  4022579684

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 私が今まで読んだ東野作品の中でも、上位に位置する面白さ。
 いや、面白い……という言葉で表してはいけませんね。

 重いテーマです。

不良少年たちに蹂躙され死体となった娘の復讐のために、父は仲間の一人を殺害し逃亡する。「遺族による復讐殺人」としてマスコミにもセンセーショナルに取り上げられる。世間の考えは賛否が大きく分かれ、警察内部でも父親に対する同情論が密かに持ち上がった。はたして犯人を裁く権利は遺族にあるのか? 社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は……。 (「さまよう刃」オビより)

 私の心は一つです。この本を読む前から、「こうだ」という考えはあります。
 これについて議論する気はないので、あえてはっきりとは書きませんが。

 以下、ネタバレを含みますので読まれる方は反転願います。
 読み終わった時、織部が憎くなるほどでした。余計なことを、と思わずにはいられなかった。長峰の思いを遂げさせてやりたかった。
 ただ、久塚の行動によって、少し救われたような読後感はありました。

 全ての人に読んで欲しい本です。そして、考えて欲しいと願わずにはいられません。
 そんな偉そうに言うほど、いい人生を歩んできたわけではありませんが、それでもそう思わずにはいられない本です。

 世の中には、「若かった」では済まない、生涯決して取り返すことのできない罪もあるのです。

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コメント

少年法については、いろいろと意見がわかれる所みたいでありますね。
現行少年法の是非はさておき、法律というのはどうしても、
後追い後追いになってしまわざるをえないのだとか、以前
『おっさん』がえらそげに講釈しておったような。。
現状に即したものに時間をかけてちょっとずつ変えていくのだとか。

P.S
昨日はよかったですね。\(^O^)/
スロ日誌もいいけど、いろいろな話が書いてあって
楽しく読ませてもらっておりまする。

投稿: かっぱ | 2005/02/07 02:25

>かっぱさん
>少年法については、いろいろと意見がわかれる所みたいでありますね。
 はい。この本の中でも色んな意見が出ていました。どうして意見が分かれるのか、腹立たしい気持ちもありますが、世の中には理想と現実があって、そのバランスを上手くとらないと、社会が成り立たないんでしょう。
 それは分かるんだけどねぇ……おっと、愚痴になってきた(汗。

>現行少年法の是非はさておき、法律というのはどうしても、後追い後追いになってしまわざるをえないのだとか
 そうなんですよね。そうならざるをえないのは分からないでもないですが……事件が起きたときにはもう遅かったりしますよね。そこのところ、『おっさん』(笑)は、どう考えているんでしょうね。

>昨日はよかったですね。\(^O^)/
 ありがとうございますっ。投資はかかりましたが(汗、どうにか勝つことができました~。

>いろいろな話が書いてあって楽しく読ませてもらっておりまする。
 おお、ありがたいお言葉っ。ぺこー。
 「これでいいのかなあ」と悩みながらも記事を投下していますが、そう言っていただけると励みになりまする~。

投稿: リカ | 2005/02/07 09:35

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本日の一冊は、これじゃー 『白夜行』――東野圭吾 評価――★★★★★ 大阪を舞 [続きを読む]

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