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2005/08/10

福井晴敏 『亡国のイージス』

 映画を見るために読みました。

亡国のイージス 上
福井 晴敏〔著〕
講談社 (2002.7)
通常24時間以内に発送します。

 読んでまず思ったのは……これ、映画化して大丈夫なの? ってことですかね。

 ダイスの存在が国内外に知られてしまう! とか、
 「辺野古ディストラクション」の真相が洩れてしまう! とか、
 そういうことを思ったわけではありません。えへっ。

 なんというか……対外的に。

 そういう心配をしてしまうくらい、全ての人に受け入れられる内容ではないように思います(←シャレじゃないぞ)。
 けれども、現実にすぐそこに危機が迫っています。今はこれが全てフィクションだとは思えない状況です。
 映画化は、広く一般に全ての日本人がもう一度国について考える、いい機会を与えてくれるものかもしれません。
 って、映画を観てないけど。

 あと、ローレライを読んだあとにも思ったことですが……なんか、どこか違和感を覚えるんですよね、この作品。
 テーマも重い。文体も重厚。専門用語バリバリ。
 なのにどこか……ライトノベルっぽいんです。ライトノベル好きには嬉しいですけどね。

 「如月くん、萌え~♪」って人が、けっこういると思う! 断言する!
 ちなみに私は、ちょっぴり瀬戸さんが好きだ!

 ……それはおいといて。

 これは、序章から面白いです。ぐいぐい引っ張られます。
 んが、上巻の途中から中だるみ。私のように戦闘機に一切興味のない人にはツライ専門用語がバンバン出てきます。「これ、なんだったっけな~」と、元のページに戻ることもしばしば。頭の中で機体とか船内とか想像しきれていないと思いますし。
 ところがところが、上巻の終わりあたりから下巻の最後まで、ノンストップで読めます。
 私は数年ぶりに完徹しました……眠かったです。

 というわけで、自衛隊マニアの方々(をい)には垂涎の作ではないかと思われます。
 ちなみに、知り合いに戦闘機好きがおりまして、「原作ではF-15だけど、映画ではF-2なんですよ。原作が出た当時は正式配備されていなくてね、映画化の際に自衛隊からチェックが入ったようですよ」と教えてくれました。へぇ~。
 原作を読み終えた後、「確かに原作ではF-15Jとかいう代物でした」と報告すると、「ちなみにJはJAPANのJなんですよ」とまたまた教えてくれました。へぇ~へぇ~。
 こういう話を聞くと、知っていたらもっともっと楽しめたのかなあ、と残念に思いました。

 ネタバレを含むので、読まれる方は反転願います。↓

 しかし、『いそかぜ』奪還に関してキーポイントになるのが、モールス信号と手旗信号とは。
 最新鋭の機器に囲まれた中、こうしたものが威力を発揮することには胸が打たれます。
 それは、ターターを扱い先任伍長と呼ばれる仙石さんが、日本を救う姿と似ているように思います。
 ラストは涙なしには読めません。

 さて、原作も堪能したし。
 映画を観にいくのが楽しみでっす。どんな画像になっているんだろ~。
 つーか、仙石さんを真田さんが演じるって、かっこよすぎだろ、と思うのは私だけですか?

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コメント

こんにちは。亡国のイージス最初読んだのは、4年前くらいだと思います(まだ文庫が出て無かった時)映画になるのでまた読み返しましたよー。ちなみに映画のほうが、あっさりめです。あ、自分は如月萌え〜ですね(汗
ライトノベルぽいところ、確かにあります。私は作者が、ガンダムなどのファンだってとこから来てると思うんですけど。。
では映画も楽しんでください!

投稿: ゆきの | 2005/08/10 14:05

7年くらい前かな、リカ姉さん夫婦と護衛艦観に行って体験乗船したよねぇ。アレは貴重な体験でしたな。またチャンスがあれば、映画の雰囲気を味わうのもよろし。

投稿: クニヒロ | 2005/08/10 18:49

まずはお疲れさまでした(笑)。
ローレライに続き、これまた専門用語の連発で、ちょっとつらいものがありますよね~。
福井氏の激右思想にも戦々恐々しながら読まなきゃいけなくて
「日本よりまず君の安全が大丈夫なのか?」と余計な心配をしてしまいました(笑)。
後半にド派手なドンパチ&アクションを持っていって、
最後には「良かった良かった」で終了っぽくしてるけど
実際には仙石伍長と如月海士の話が終わっただけで、
結局、日本をとりまく事態は何も変わっていない、という不気味な後味を残しますね。

伍長が真田さんって、絶対カッコ良すぎですよね(笑)。
私の外見イメージは、鶴瓶とか大地康雄(禿すぎ?)とかだったんですが。
逆にヨンファ役の中井貴一はあまりにハマり過ぎてます、すっごい怖かったです。

先に言っておきますが(笑)私は自衛隊マニアではありません(笑)。
が、イーグルの代わりにF-2が出演した時も「まあこっちがイチオシだしね」と変なとこで納得した私がいました(笑)。
実際のところ、対艦攻撃はF-2の方が適している、という話も聞きましたよ~。

いよいよ映画ですねっ。
ストーリーは、あれを2時間にまとめろって方が無理(そして何より自衛隊全面バックアップ)っつうことで
少し割り引きつつ(笑)、実写映像を堪能してきてくださいねっ。

投稿: しのぶ | 2005/08/10 20:57

>ゆきのさん
 こんにちは。コメント&トラバありがとうございます♪ ゆきのさんの記事も興味深く読ませていただきましたっ。

>最初読んだのは、4年前くらいだと思います(まだ文庫が出て無かった時)
 おお、文庫が出てなかったときからとは。先見の明がありますなっ。映画化を知って初めて読んだミーハーでお恥ずかしい(汗。

>あ、自分は如月萌え〜ですね(汗
 やっぱり彼は萌えキャラですよねっ(笑)。一体どれくらいの乙女が彼にキュンとしちゃうのか……うーん、罪作り(笑)。

>私は作者が、ガンダムなどのファンだってとこから来てると思うんですけど。。
 私、それ、知らなかったですよー! ゆきのさんに教えていただいて、なるほど納得です。
 実は昨日、早速映画も見に行っちゃいました。意外に完成度が高くてビックリです。


>クニヒロ@トラ危機脱出さん(←勝手に命名
>7年くらい前かな
 そうそう! そうなんだよ! アレが私の護衛艦の知識の全てだから、私の中で「いそかぜ」はあの船なんだよね(笑)。懸命に船内を思い出しながら読んだんだよ~。舳先についてたのがターターなのかな? とか思いながら。
 しかし……7年前? もうそんなに? あらあ、私がまだ10代の頃ね(まだ言うか)。

>アレは貴重な体験でしたな。
 うんうん、ほんとに貴重な体験でした。クニヒロさんには感謝感謝。機会を与えてくれてありがとう。マジで。


>しのぶさん
>まずはお疲れさまでした(笑)。
 ありがとうございます♪ いや、ほんとに疲れました(汗。白々と明けていく空を眺めながら、「だって止められなかったんだよー!」と心の中で叫びました(笑)。
 同時に、ジェットコースターと称したしのぶさん、正解。と納得しました。ほんとに。

>これまた専門用語の連発で、ちょっとつらいものがありますよね~。
 そうなんですよね。ほとんど予備知識がない状態で読むのはツライものがありました(汗。
 階級なんかも分からないし。とにかく艦で一番エライのが艦長なんだな、ってレベルですから(汗。

>「日本よりまず君の安全が大丈夫なのか?」
 思った、思いましたよ、それ!(笑)
 映画化されるなら、小説より広く知られるようになるから、SPでも雇った方がいいんじゃないかと本気で思いました。いや、ダイス局員の方がいいですかね(笑)。

>結局、日本をとりまく事態は何も変わっていない、という不気味な後味を残しますね。
 そうですよね。現実にこういうことが今現在進行形の可能性も大ですよ、というメッセージか。あるいは、現実に起きた事件、現実に存在する組織を織り交ぜつつ進行させているから、結論が出せなかったのかもしれません。
 『GUSOH』はそのまま核に置き換えてもいい気がしますし。ただ、ストーリーの展開上、どうしても新たな兵器が必要だったのだろうな、とは思います。
 平和ボケの私としては、永遠に平和ボケしていたいんですけどね……そうもいきそうもない現状は、哀しいものがあります。

>伍長が真田さんって、絶対カッコ良すぎですよね(笑)。
 やっぱりかっこよすぎですよねっ。私たち夫婦の間では、たけしが候補に上がっていました。でも、大地康雄(禿すぎ?(笑))か~なるほど!
 昨日、映画を見たんですが、ほんっと中井貴一は怖かったです。いつもカッパとタヌキと踊っているくせに~(笑)。俳優さんってすごいな、と思いましたですよ、ハイ。

>私は自衛隊マニアではありません(笑)。
 …………え?
 というのは冗談で(笑)、マニアでなくとも、しのぶさんくらいの知識があれば、もっと色んなところで楽しめたんだろうなあ、と思いましたよ。
 F-2については、しのぶさんのところでも話が出ていましたねっ。ええ、もちろん私にとっては全部イーグルです(汗。違いがさっぱり分からない……というより、F-15がどんなのかも知らないし(涙。

>実写映像を堪能してきてくださいねっ。
 はいっ! 堪能してまいりました!
 いやあ、出来がよくて驚きましたよ~。期待しないようにしていたのですが(をい)、いい意味で期待を裏切ってくれました! 原作を読んでいない夫ももちろん絶賛してましたわ~。

投稿: リカ | 2005/08/11 09:54

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