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2006/10/14

東野圭吾 『赤い指』

 直木賞受賞第一作なのだが……。

赤い指
赤い指
posted with 簡単リンクくん at 2006.10.14
東野 圭吾著
講談社 (2006.7)
通常24時間以内に発送します。

 読み始めてすぐ、『加賀』って名前が出た瞬間、きたよこれ、きたよ! 加賀刑事登場だよ! 間違いなく面白いよ! なんて思ってしまったわけですが。

 それがマズかったのでしょうか……うーん。
 正直、満足できませんでした……。

 というのも、まずは、登場人物に全く感情移入できないんです。
 嫌悪感ばかりが沸いてくるんです。あと、苛立ち。

 そりゃあ当然、犯罪は憎むべきものですよ。特に殺人事件はね。
 でも犯罪者を主役級に据えるならば、大抵の場合は、その犯罪に至る心情は分からないでもないって感じになるじゃないですか。今作には、それがない。
 例えば、直木賞受賞作で行われていた殺人は、確かに非道極まりないものだったし赦されるものではなかったけれども、でも同情はできたんです。
 もしも視点が前原昭夫でなければ、また違った感想だったかもしれません……。

 あとは、後半まで引っ張られていた『謎』が……その『謎』が出てきた瞬間に簡単に推測できてしまったのが残念でした。なんでこんなに後半まで引っ張るのか分からなかったもの……。

 加賀ファンには、ハズせない話かな?
 彼の父親とのエピソードが書かれているから。

 そんなわけで、次作に期待、です。

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コメント

こちらは未読なんですが…

>加賀刑事
眠りの森の人ですね。

>でも犯罪者を主役級に据えるならば、大抵の場合は、その犯罪に至る心情は分からないでもないって感じになるじゃないですか。

そうですよね。(レベルは全然違いますが)どこかで聞いたような話です(w。
おいらは、全然関係ない人をまきこむタイプの悪人は、どんな理由があっても同情できません。そういうのって、ありますよね。

投稿: chew | 2006/10/14 19:25

★ chewさん
>眠りの森の人ですね。
 ああ、そうですそうです。その加賀恭一郎です。

>どこかで聞いたような話です(w。
 そうですね、私も最近書いたような気がします(笑)。
 しかしねぇ、この嫌悪感はもうすごいですよ。人によって違うのかもしれませんが、読んでいる間中、頭にくるばっかりなんだもん! 「オノレがふがいないせいなんだよ、このバカタレがー!」って(笑)。
 その人間の弱さが、まさしく書きたいものだったのかもしれませんが……でも不快でしたね、私は。

投稿: リカ | 2006/10/15 11:57

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